「わたしのマンスリー日記」第2回 思春期の悩みは通り過ぎていく!

未来への目標を持って生きようとするこんなメッセージもありました。

○中学生になって悩みを抱えることも沢山ありましたが「絶望さえしなければ夢はつながる!」という言葉が私の心に刺さりました。私は小学校の頃から変わらない看護師になるという夢があります。その夢に向かってあきらめず、努力しようと思いました。そしてALSの病気にかかってしまった人はやりたいことができなかったり、毎日苦しかったり寂しい思いをしていると思います。なので私が看護師になったらその方々を支えていき、少しでも「生きたい」と思える人が増えればよいと思います。

 嬉しいです。しっかり目標を持って努力することは素晴らしいことです。看護師になったらALS患者に限らず病と闘い苦しんでいる人々を支えてください。私達は待っています。どんな看護師になってほしいか? 当事者から言わせてもらうならば「患者さんの心に寄り添える看護師」ですね。
 まだ将来の夢(職業)が決まっていない人(大部分だと思いますが)へ、職業選択のポイントを教えます。それぞれの仕事をやっていてどんな時が「嬉しいか」聞いてみるか考えてみてください。料理人だったらお客さんに「美味しい」と言われた時、農家だったら農作物が実った時、学校の先生だったら教え子の成長を見届けた時、「嬉しい」と感じるはずです。職業選択とはこの「嬉しい」探しのことです。「嬉しい」は「働く喜び」につながりさらに「働きがい」に広がっていきます。

○頑張って下さい。私も頑張ります。辛くてもいつか「こんなこともあったな」って思える日、明るく笑って話せるときが来ると信じて耐えます。先の見えない暗闇の中に置かれてもかすかな希望を自ら探し出せる人になりたいと、『夢はつながる』を読んで感じました。この本に出会えて本当に良かったです。
○谷川先生は死の恐怖といつも隣り合わせにいて私以上につらい経験をしていると思います。ですが、お互い頑張って生きていきましょう!!
○谷川さんもどうかあきらめず、共に頑張りましょう!

 まさか皆さんから「お互い頑張って生きていきましょう!」「共に頑張りましょう!」という言葉が返ってくるとは、夢にも思いませんでした。今この手紙を書きながら溢れる涙を抑えることができません。
 私は4年前「死」を宣告された身です。死の淵をさまよいながらも「生きる」を選んで本当に良かった! 生きていなければ皆さんとのこんな素敵な出会いは経験できなかったからです。

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